令和5年度事業報告
Ⅰ サービス等利用計画について
【利用者数】
15名(新規6名、更新9名、変更0名)
【活動評価】
新規利用者の内訳では本人からの申請だけでなく包括など他事業者からの連絡で利用に至る方もいました。家族の支援が見込めない単身障害者について支援量が増えており、入院時や死後事務などの取り扱いについて関係者とより緊密な連携や役割分担が必要になっています。また児から者に移行する時期の利用者への支援として、高校卒業後も支援を継続できるよう住居や相談員探しなど道央方面まで何度も足を延ばし支援を行いました。福祉サービスにつながらず、引きこもっている在宅の障害者またその疑いのある方についても継続した関わりを持ち続けました。
高齢の保護者が亡くなりきょうだいが実家に転居して身の回りの介護をしていた方の施設入所支援を行いました。留萌中部地域では入居可能なグループホームや家事援助など地域で受けられるサービス自体希薄であり、障害のある人が住み慣れた地域や自宅で生活を続ける困難さを目の当たりにしています。当相談支援事業所としてもマンパワー不足もあり、日常的なモニタリング訪問や定期的な相談が不十分になっているため運営の工夫や改善が必要です。
精神疾患の悪化により入院になった利用者については、医療機関や保健所との連携体制が事業所として未整備なので退院促進や退院時の円滑な連携に向けての取り組みも必要と感じています。
このように、あさのはの活動の中から見えている地域の障害者の現状を共有し、支援体制を検討・構築する場として自立支援協議会を活用し自治体ごとあるいは広域での支援体制を考えていく必要があると感じています。
Ⅱ 子ども応援プラン(障害児支援利用計画)について
【利用者数】
104名(更新82名、新規22名)
【活動評価】
猫の多頭飼をしている家庭へ家庭内環境を整えるため重点的に支援を行いました。保護者の転勤などで地域をまたいで療育を利用するお子さんについては、転出先の事業所へのスムーズな移行を目指し対応しています。
高校卒業後の進路に対して、在学中から放デイやナカポツと連携し働きかけを行っています。グループホーム、相談支援事業所、大学、就労移行支援事業所との調整を行い、本人同伴で見学に行きました。今後も中学卒業後や高校卒業後の進路に対して、多様な選択が必要になるため進路先に対しての取り組みを強化していきます。
中部地域全体から、支援の依頼を受ける機会が増えてきました。各自治体ごと課題や取り組みは異なりますが学校やこども園、入所施設や社協など様々な機関と連携し進めていきます。
Ⅲ 相談全般について
【利用者数】
4名
【活動評価】
計画相談以外で、当事者(障害者雇用で札幌へ行った当事者、仕事を辞めた方)やその家族からの相談を受け対応しています。サービス等利用計画作成(サービスの利用)がない困難ケースについては、基幹相談支援センターとも連携して役割分担や助言を受けながら支援を進めていきたいと思っていますが、その連携が困難となっています。
児童及び成人で重点的に支援する必要のあるケースが1件でもあると、全体の動きが止まってしまう現状があります。状況に応じ、医療機関や保健師等への情報提供を行い協力して対応していますが必要な手続きが滞らないような工夫や改善が必要です。
うぇると共に実施していた保護者の勉強会も体制が整わず行うことができませんでした。次年度は保護者や関係者と共に支援体制構築を視野に入れ勉強会を再開したいです。
留萌圏域地域生活移行支援協議会の活動の中で、ピアサポーター交流会へ参加しています。本年は2回の開催でしたが、障害のある方々の楽しみや交流の場、社会参加のきっかけになる場として活用していきたいです。
地域の課題を話し合い必要な支援を検討構築していく場として、自立支援協議会が欠かせないため自治体にも開催を働きかけていきたいと思います。
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